低体温と脳との関係は・・・
最近、低体温の子供や大人が増えています。
本来、私達人間の体温の平均は36.5℃くらいであり、
これは体内の酵素が最も活性化され、
働いてくれる温度です。
低体温だと、酵素の働きが低下するため、
新陳代謝が悪くなり、免疫力も低下し、
病気になりやすくなります。
体温が1℃下がると、
免疫力低下、基礎代謝低下、体内酵素活性の低下と
いわれています。
■低体温とは?
低体温症とは、体温が、36度以下と低くなり、
そのため、脳などの働きも低下し、気力や集中力の欠如し、
身体がだるい、動けない、食欲がわかないなどの
症状になります。
低体温になると、
血行も悪くなり、免疫力も低下し、
病気にかかりやすい状態になり、疲労やアレルギー、
生活習慣病(緑内障・糖尿病・高脂血症)などの
多くの病気にかかりやすくなります。
また婦人科疾患(不妊や子宮内膜症、子宮筋腫など)は
低体温や冷えと関係があるといわれています。
さらに、低体温だと、免疫力が落ちることに加え、
体温が35℃になるとガン細胞が活発になるとも
いわれています。
健康な人の基礎体温は約36.5℃で、
細胞の新陳代謝が活発で、健康で、免疫力も高く、
ほとんど病気をしない状態を保つことができます。
低体温の人の体温は35℃台以下ぐらいで、
この場合、新陳代謝が活発ではありません。
体温が下がり、低体温になると、
基礎代謝が低下するため、脂肪を燃焼しにくくなり、
太りやすくなります。
■低体温と脳
人の体温調節をしているのは、人の脳です。
中でも「視床下部」という脳部が自律神経に関わっており、
体温調節などのコントロールをしているのです。
暑い時には汗を流し、
寒いときには、身体をブルブルと震わせて
体温を調節しているのです。
また、脳の働き、記憶力、集中力や思考などの
脳の働きも低体温症の人では
鈍くなることが知られています。
脳の活動には、エネルギーが必要です。
身体の中でも脳は特別な臓器で、
酸素の40%、栄養「エネルギー」も20%を必要とする臓器です。
脳のエネルギーはブドウ糖だけでしか摂取出来ず、
また、刺激がないと若い内から衰えて行く特徴があります。
体温調節機能が鈍くなると、
脳内でもセロトニン物質の分泌が減少し、
イライラして興奮しやすくなります。
つまり、感情抑制の働きも低下します。
また、免疫力が低下するため、
体温が常に安定せず活発に働かないのです。
だから、身体がだるい、動けないので、
学校に行きたくないなど言い出す場合があります。
学校に行ったとしても、
脳の働きが低下しますから、記憶力や集中力が低下します。
勿論学力も低下してしまうようになるのです。
先ほどお話ししたセロトニンの分泌が多くなると
体内時計が正常に働き、夜になると眠くなるのです。
ではどのようにしたら、低体温症が改善するのでしょうか?
次回は低体温の原因と改善方法です。