元気回復の夜食とは・・・
頭がぼーっとする意識レベルの低下では
「頭がすっきりしない」
「頭の回転がにぶい」
「考えがまとまらない」
「思考抑制」
「考えが浮かばない」
等が出てきます。
受験生4人に4種類の夜食を摂り、
疲労感と脳波と血糖値を測定しました。
【夜食の種類】
■ 砂糖 [糖分]
■ ご飯 [炭水化物]
■ 豆腐 [炭水化物]
■ バター[脂肪]
4種類の栄養素でリフレッシュ効果があったのは、
ご飯、つまり炭水化物だけでした。
頭を使う作業で多くのエネルギーを使うのは
脳ということは以前にお話ししました。
そのエネルギー源となるのは、
身体に蓄えたブドウ糖しかありません。
これが無くなるとエネルギー不足に陥ってしまいます。
炭水化物は消化されるとブドウ糖に変わり、
即、脳のエネルギーとなります。
ご飯だけが脳を回復させることが出来る
ということになります。
一方、砂糖と血糖値の変化を見ると、
砂糖では、血糖値は急激に上がるが、
すぐに低くなります。
そして、下がった値はもとの値より低くなります。
ご飯では、血糖値はゆっくりと上がり、
なかなか下がりません。
それぞれの性質のメリットを生かすためには、
糖分と炭水化物を組み合わせて使えば良いわけです。
つまり、摂り方を間違わなければ、
夜食は食べた方が受験生の勉強にはプラスになります。
人は食べ物を7~8時間かけて消化します。
ですから 朝7時に起きると仮定すれば、
夜の12~1時までに夜食を食べれば良いわけです。
肉類・魚介類・卵などのたんぱく質や
揚げ物は目が冴え、炭水化物は眠気を誘う、
と言われています。
つまり、夜は眠気を誘う炭水化物を
摂った方が安眠できるのです。
夜食には消化の良い物が適していますが、
炭水化物を摂ると眠気を誘うという事は、
眠りたくない受験生の深夜の夜食には
何が良いのでしょうか。
炭水化物は眠気を誘うと言いましたが、
脳の栄養分はブドウ糖です。
砂糖を入れた紅茶などを飲んだり、
一口チョコをかじるようにすると、
砂糖で休息に血糖値が上がり、
ブドウ糖が安定的に供給されて頭が良く働きます。
そして、おにぎりやうどんなどの
炭水化物を摂ると徐々に血糖値が上がります。
脳のエネルギーとなる即効性のある糖と、
徐々に血糖値が上がる消化の良い炭水化物を
両方組み合わせて摂取することで、
効率よく勉強がはかどるのではないかと考えます。
ある実験によると、夜食を摂らない場合よりも
夜食を摂った場合の方が
練習問題の正解率も上がったそうです。
炭水化物の摂り方としては、
消化の良いお粥やうどんを提案致します。
ミネラルなどを補給するため、
わかめを入れたり工夫をするとさらに良いと思われます。
元気回復の夜食は、炭水化物をメインにして、
甘いものを少量プラスすれば理想的ですね。
受験シーズン、または仕事が夜までかかる時の
夜食としては、ぜひ参考にしてみて下さいね。