脳の発達は年齢に関係ない?!
老いとともに頭の働きは衰える・・・・。
そんな社会通念を覆す研究発表が、最近相次いでいます。
記憶や計算の能力は落ちても、
経験に基づく発想や高度な判断力は、
60歳代でも発達し続けるといいます。
脳生理学からもそれを裏付ける成果が
出始めています。
通常私達の脳細胞は日々約10万くらい
死滅していると言われ、他の身体の細胞は
再生するのに対して、この脳細胞は
再生しないということです。
脳研究の第一人者、
伊藤正男東京大学名誉教授も
「老化で神経細胞が減るのと、知能の関係を問い直すおもしろい成果」と
関心を寄せています。
新しい商品やサービスの開発に必要なひらめきは、
70歳を超えても20歳代と変わらない・・・。
「新しい用途を考え出す」
「既存のものを改良して使い勝手をよくする」
という能力を測定すると、70歳くらいまで
保たれることが分かりました。
米心理学者のR・キャッテル博士は80年代、
積み重ねた経験や思索が生む能力を
『結晶性知能』
無から何かを創造するような能力を
『流動性知能』 と名付けました。
結晶性知能は
30歳くらいからゆっくりと培われ、
流動性知能は
40歳くらいから落ち始めると提唱しました。
再診の観察装置を使った脳研究から、
こうした主張が間違いでないことが分かってきました。
米アーカンソー大学のグループは5月、
高度な判断や連想を司る
前頭葉や側頭葉という部分が、
50歳近くまで発達するとの結果を発表しました。
20歳を過ぎる神経細胞は減り、
脳の衰えが始まるというのが定説だけに、
意外な結果です。
研究グループは、数よりも、
神経細胞が樹状突起を伸ばし
回路を複雑に張り巡らすことが大きく影響、
前頭葉などの成長につながった、とみている。
■ 前頭葉が成長
人間の脳のうち、
記憶や高度な推理などをつかさどる前頭葉、
側頭葉の『白質』部分は、50歳近くまで
発達を続けるとの研究結果を
バーツォキス博士のチームがまとめ、
米国の精神医学専門誌に発表しました。
■ アルツハイマーは何が原因か?!
まずアルツハイマーとは、
原因不明の脳の萎縮により、記憶ができなくなっていくこと、
記憶を忘れていくことです。
先日もNHKでアルツハイマーは
脳の中で何が起こっているのか・・・
を長年研究してきたワシントン大学の
研究者達がDIAN研究の結果を発表しました。
この放送を見ていた方もいらっしゃる方も
多くおられるかもしれません。
遺伝的なもの、家族性のアルツハイマーは
発症する以前、25年前から
始まっているということです。
70歳で発症すると、45歳から徐々に
その傾向、脳の萎縮が始まっているということです。
何とまだまだ働き盛りの時に発症し始まるのですね。
家族性アルツハイマー病は
遺伝で発症するということですが、
まず30代から黒い真珠のような丸い形のものが
発生してきます。
これがアミロイドβというものです。
これが脳のシナプスを傷つけて、
それがたまってきます。
それが記憶の中枢である海馬にたまり、
海馬が死滅していくということになるのです。
このように、脳に関しては、
年齢に関係なく脳が発達することや、
逆に脳が萎縮することの原因も
明らかになってきています。
現代病として恐れられている
物忘れ・認知症にならないために
日々脳活性化をする必要があるようですね!
脳を活性化する方法はこちら
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http://kioku.or.jp