1/f (エフ分のイチ)ゆらぎ とは
前回まで音楽による心、α波と身体の影響について、
お話しました。
この音の理解にあたって、
まず「音波」とは何かについてお話していきます。
一般に、超音波という言葉がありますが、
これは、人間の耳に聞こえる音より高い音
(人の耳には聞こえない音)のことです。
自然界においては、これがみられます。
たとえば
・コウモリが障害物との距離を測るのに超音波利用
・イルカはコミニュケーションの手段として、超音波利用
・キノコ類やサボテンが危機回避に超音波を発している
等々、自然界の動植物は超音波を利用しています。
また、超音波を利用した現代の機器類として、
メガネの汚れをとるために使っている
メガネ洗浄機や魚群探知機や海底探査機などがあります。
人の耳に聞こえる音は、音波と言います。
これは20Hz(ヘルツ=1秒間に振動する周波数)~20.000Hz(=20kHz)
です。
ヘルツとは何かというと、
1秒間に振動する回数を振動数といい、
単位はヘルツ(Hz)と言います。
1秒間に10回振動したら、10Hzとなります。
よって、1秒間の振動回数が多くなれば、音は高く聞こえます。
先ほどお話した超音波というのは、2万Hz以上です。
超音波検査で使われる音は、
2M(メガ)Hz(=2000kHz=20.000.000Hz)
~10MHz(=10.000KHz=10.000.00Hz)です。
私たちが聞きとれる音の何百倍もの周波数を
もっているということになります。
また、雅楽器には高周波帯域を表現できるものが多く、
笙や横笛などがあります。
では1/f ゆらぎ、とは何か・・・
この「1/f」 ゆらぎの言葉は、もともと
電子回路内での雑音現象から発見されたものです。
規則性のない、かといって
全くのランダムでもない、奇妙な周期性
(揺らぎの程度が周波数<f>に
ほぼ反比例するような分布になっている)
を持つゆらぎの現象をいいます。
波形で言えばα(アルファ)波が脳波に出ていると、
大脳の働きを抑えます。
いわゆる、頭を使わないで休ませた状態です。
これが、癒しと係わっています。
自然界では海・森等でもα波が出ています。
そして、α波の正体は、「1/f」 ゆらぎというものです。
- 1/f ゆらぎ を解りやすく表現すると
- ・規則正しい
- ・不規則
- の混合した状態ということです。
音楽で言えば、まず基音(基本となる音)これが規則性を生み、
そこを振幅する形で不規則音が絡む、
というのがベストな状態です。
そして、基音と一口に言っても
「音色・テンポ・回数」の3種類があります。
モーツァルトの音楽が癒し効果が高い
などと言われますが
結局、規則性と不規則生の整合した音楽ということができ、
そこが癒しに通じていると言えます。
統計的には単位時間当たりの平均をとろうとしても
一定にならない、いわば統計平均から生じる独特なズレです。
■ 地球は24時間で1回転しますが、
精密な測定ではズレがあり、5日以上の周期でゆらいでいます。
■ 私たちは、時計のように厳密なリズムで生活していると退屈し、
マンネリとなって、元気をなくしてしまいます。
しかし、まったくデタラメなリズムでもストレスが生じ、
やはり神経がまいってしまいます。
1/fゆらぎは、滝の流れる音のように、
生命力がもっとも生き生きしてくるリズムであり、
魂と共鳴する魂自身のリズムということがいえます。
これらのことからわかるように、
この1/fゆらぎ により、私たちはストレスを解消することが
出来るのです。
疲れたら自然に触れて、この1/fゆらぎ を感じてみましょう!