前頭前野の活性化で頭が良くなる!?
前回、
コミュニケーション力を高めるためには、
前頭前野を活性化することを挙げました。
前頭前野を活性化するためには・・・
五感を鍛えることが必要ということもわかりました。
前頭前野はコミュニケーション力のアップだけではなく、
考える力・やる気や集中力も前頭前野の働きです。
それから記憶力、特に学習と関係のある
短期記憶にも前頭前野の働きと
深い関係があることもお話しました。
そうです!
頭がいい! 頭がきれる! ということは、
前頭前野が活性化しているということなのです!
五感を活性化するために、
私の記憶術協会では、五感を使い、鍛える方法で
記憶力をアップし、前頭前野を活性化していることも
お伝えしました。
前頭前野がどこにあるのかは、
脳の構造でお伝えしてありますね。
■ 脳の構造
私たち人間の脳は、大きく分けると
「前頭葉」「頭頂葉」「側頭葉」「後頭葉」の4つに分けられます。
物忘れの防止や改善、記憶力アップなどにつながる
前頭前野は、前頭葉の一部です。
脳の広い部位が活性化することで、
前頭前野はさらに活性化します。
考えているだけでは脳はあまり活性化しないです。
使えば鍛えられるといっても、
脳というのは私達が使ったつもりでいても、
実際には使っていないという場合も多いのです。
例えば、
さまざまな思いをめぐらせ、じっと考え事をしている時、
さぞ脳をたくさん使っている事だろうと思うかもしれませんが、
実際にはあまり働いていません。
また、情報がたくさん流れるテレビを見ている時も、
殆ど脳は活性化していないのです。
しかしながら、
この活性化していない状態も脳には大切です。
なぜなら、リラックスしている状態と言えるからです。
脳が一番休んでいるのは睡眠時です。
こうした活性とリラックスのバランスが
脳の健康維持には大切なのです。
他に活性化する方法として、取り入れていることは・・・
脳が活発に活動するのは「読み」「書き」「計算」をしている時です。
昔から、「読み書きそろばん 」とはよく言ったものです。
■声を出して読む効果
読む時は、黙読よりも声を出して読む
音読の方が、脳は更に活性化します。
文章を読む事によって脳は活性化されます。
長時間、文章を読んでいたら、
頭が疲れたという経験はないでしょうか。
これは前頭前野を使った証拠なのです。
読む方法は黙読でも良いのですが、
音読すると脳の働きはより活発になります。
また、できるだけ速く文章を読む事で、
脳はより活性化されます。
つまり、
毎日、短時間、声を出して文章を読むことは、
効率の良い脳のトレーニングになるのです。
■漢字書き取りによる効果
書く事は、
脳を活性化させる「手や指を使って何か作る行為」になります。
さらに文字の意味や形を思い出しながら書く事で、
脳に刺激を与えます。
何かを覚える時、書いて覚えるとよく覚えられる
という経験はないでしょうか。
読むだけ、見るだけに比べて、書きながら覚える方が、
脳は広範囲が活発に働きます。
ですから漢字の書き取りは脳の運動に最適です。
書く事による脳の活性化に加えて、
思い出す習慣をつける事で、物忘れの予防、改善にも繋がります。
■アカペラで歌う事による効果
伴奏なしで一人で歌う時、
前頭前野が活発に働くことが分かっています。
これは歌詞を見ながらでも構いません。
ただし、伴奏や一緒に歌う仲間がいると、
脳はあまり働かなくなります。
音楽を聴いている時は聴覚野しか働かず、
脳はリラックスした状態になりますので、
伴奏や一緒に歌う仲間が同じ作用を及ぼすのかもしれません。
しかし、
自分で音楽を演奏すると逆に前頭前野が活性化します。
アカペラで歌う事も演奏するのと同じ事が言えます。
声を出して読む、自分の声を聞く、音程を思い出すなど、
さまざまな刺激によって脳は活性化します。
■脳を鍛えるストループテスト
脳に効果的なサプリメントとして活用出来るのが
「ストループテスト」です。
「ストループテスト」とは、
さまざまな色で書かれた色の名前の文字の色を答えていく
トレーニング方法の事で、
一見すると
とても簡単そうに思えるのですが、実際にやってみると
意外と難しいのです。
ゲーム感覚で長期間で楽しむ事が出来きるようになっています。
この「ストループテスト」を繰り返しする事により、
脳に刺激を与え、鍛える事が可能となる事から、
脳の活性化に大変効果的と言われる、人気のトレーニング方法です。
私は、このストループテストを、
記憶術をやる前のトレーニングとして生徒さんに実施していますが、
簡単そうで結構間違ってしまう、効果的なものだと思います。
興味のある方はぜひ一緒にやってみましょう!