男性と女性の脳の違いとは その3
⑥ 脳の大きさ
一般的に男性の脳は、
女性の脳より11~12%ほど大きいものです。
サイズの差は、
賢さとは何の関係もありません(念のため)が、
男女の体の物理的な違いを説明しうるものとなります。
男性は女性より筋肉量が多く、体格も大きいです。
この多い筋肉、大きい体格をコントロールするために、
より多くのニューロンが必要なのです。
このため、男性の脳の方が大きいのだと考えられています。
大きなものを操るには、
より多くの脳が必要だということですね。
⑦ 痛み
男女で痛みの受けとめ方が異なります。
研究によると、
同じレベルにまで痛みを取り除くのに、
男性より女性の方が多くのモルヒネ(医療用麻薬)を
必要とするとのこと。
また一般的に、男性より女性の方が
痛みを声に出して表現することが多く、
痛みを除く治療法を探すことも多いとのことです。
痛みを感じている間に活性化している脳の領域は、
扁桃体といいます。
研究者によると、
痛みの間男性は右の扁桃体が、
女性は左の扁桃体が活性化しているのだそうです。
右の扁桃体は、体の外側で起きる物事を
コントロールする脳の部位につながっており、
左の扁桃体は、体の内側を
コントロールする脳の部位につながっています。
女性の方が痛みを感じやすい理由も、
ここにあるのかもしれません。
肉体的な痛みすら、男女で感じ方が違うのだとしたら、
“心の痛み”も感じ方が違うのかもしれませんね・・・
⑧ 空間把握能力
男性の方が一般的に、
高い空間把握能力を持つといわれています。
男性は、頭の中でものの形を思い浮かべたり、
それを動かしてみることが可能です。
例えば引越し荷物を運びこむ時に、
大きなテーブルがダイニングルームの
ドアを通るかどうかを、男性は見ただけで
判断することが出来るというわけです。
一方、女性はこの作業を苦手としています。
研究によると、女性の脳の頭頂部は厚く、
そのため、“頭の中でものを回転させる”
という活動が妨げられているのだそうです。
また、空間把握能力は
環境の影響で強くなることはないと、
5ヶ月の赤ちゃんを対象にした研究で明らかになっています。
⑨ 罹患しやすい病気
男女で右脳・左脳の使い方が異なるため、
男女で受けやすい障害や、
罹患しやすい病気に違いが出てきます。
男性は読字障害や、その他の言語の問題を
持ちやすい脳の構造をしています。
また、自閉症やADHD(注意欠陥・多動障害)、
トゥレット症候群の診断を受けるのも
男性の方が多いという調査があります。
女性の方がどちらかというと、
うつ病や不安といった、気分障害に
罹りやすくなっています。
いかがでしたか?
3回に渡って男女の脳の違いから生じるいろいろなケースが
おわかり頂けたのではないでしょうか。
脳の構造上の違いを知っておくと、
いい意味で男女の差を理解できて、
コミュニケーションがとりやすくなるような気がしますね^^