二日酔いの対処法とは・・・
前回までは頭に関する疾患について、
関連のあるものをピックしてお話しました。
今回は飲む機会が増えるこの季節、また、お付き合いでどうしても
アルコールを飲む機会が常日頃多いという方々、
その後の二日酔いについての症状、対処法などをお話していきます。
二日酔いの原因は・・・
★ 代謝しきれないアルコールの摂取
アルコールを分解する際にできる有害物質、
アセトアルデヒドを代謝しきれず、
体内に残ってしまうと、頭痛やめまい、
吐き気などをもよおします。
また、アルコールを代謝する際に大量の水分が消費され、
脳を保護する髄液が減少する低髄液圧症候群となり
頭痛を感じることもあります。
飲むと頭が痛くなってしまう方は、
上記にあるように、大量の水分が消費されることで、
低髄液圧症候群となり頭痛を感じるのかもしれません。
お水をたくさん取るようにすることが大事ですね。
★ 二日酔いの症状
頭痛、吐き気やほてり
二日酔いになると、頭痛、吐き気や嘔吐、体のほてり、
のどの渇きなどの不快な症状を感じます。
また、アルコールが体内に残っている場合は、
酩酊感やふらつき、ろれつが回らないなど、
一般的な酒酔い症状が残ることもあります。
★ 予防法としては・・・
1、お酒を飲む前に肝機能を高める食品をとる
ウコンなどの食品やタウリンを含む
栄養ドリンク剤などを飲酒前にとることで
「胆汁の分泌を盛んにし、アルコールの代謝機能を高めると
いわれています。
また、たんぱく質にも肝機能を活性化させる効果があるため、
牛乳などの乳製品を事前にとると二日酔い予防に役立ちます。
2、二日酔いを防ぐおつまみを一緒に食べる
枝豆やじゃがいもにはビタミンCが豊富に含まれ、
悪酔いや二日酔いを防ぐ作用があります。
また、おくらや長いも、なめこなどのネバネバ食材には
胃や腸の粘膜を保護するムチンが含まれています。
その他、アセトアルデヒドの分解をサポートする梅や、
肝機能を強化するしじみやゴマも
二日酔いの予防に有効な食材といわれています。
3、水分を補給する
肝臓でアルコールを代謝するときには水が必要となります。
また、二日酔いの頭痛は脱水症状などが原因で起こります。
そのためアルコールを大量にとりすぎたときには、
十分な水分補給が大切です。
ただし、水分だけを補給しても尿として排泄されるため、
水分を体に保持する適量の塩分と一緒にとるようにしましょう。
4、お腹にカイロを貼る
東洋医学の「お灸」と同じ効果で、肝臓の辺りを温めると
肝機能が高まり、翌朝の二日酔い予防に役立つといわれています。
お酒を飲んでいる最中、もしくは飲んで帰宅するまでの間に、
使い捨てカイロをお腹に当てて肝臓の辺りを温めてあげましょう。
5、適量を心がけて飲む
適量を知り、それを超える量やペースにならないよう、
気をつけて飲むことが、二日酔いのなによりの予防法になります。
★ 対処法
1、二日酔いを軽減させる食品をとる
肝臓で作られる胆汁の分泌を促し、
アルコールの代謝機能を助けるアミノ酸や
ビタミンB12が豊富なしじみは、二日酔いの回復を早めます。
その他、まいたけやお酢を使った料理も肝機能を高め、
アルコールの代謝を促します。
2、お茶やコーヒー、果汁100%ジュースで水分を補給する
コーヒーに含まれるカフェインは、二日酔いの頭痛を和らげ、
肝機能を高める働きをもっています。
お茶にはカフェインに加えて、
アルコールの吸収を抑える効果もあります。
また、果汁100%のジュースでは、アルコールの分解によって
不足している水分と、肝臓の働きのエネルギーとなる糖分を
手軽に補うことができます。
水分を補給することで、
体内に残るアルコールが尿として排出されますので、
水分は多めにとるようにするといいでしょう。
3、薬の服用
二日酔いによる吐き気やむかつきには、
胃腸機能を調整する塩化カルニチンなどが配合された胃腸薬、
頭が痛いときには鎮痛効果のあるイブプロフェン配合の頭痛薬など有効。
ただし
頭痛薬によってはお酒との相互作用が悪い種類が
ありますので、注意が必要です。
また、多量のアルコールを代謝するときには、
ビタミンB1が多く消費されますので、
体内のビタミンB1が足りなくなり、疲れを感じることがあります。
そんなときは、ビタミンB1が配合されたビタミン剤を
飲んでみるのもいいでしょう。
飲み過ぎた後の二日酔いの対処を参考にして、
無理をしないよう気をつけることも大事ですね。
身体をいたわりながら、日々を過ごしたいものです^^